MTIC ナショナルガイド【ネパール編】
外国人人材を採用しても定着しないというお悩みを多くの企業様からいただきます。ひとえに『外国人』といっても、文化や国民性は様々です。当社は、異文化理解が進んでいないのが理由の一つだと考え、少しでも多くの雇用主の皆様に各国の国民性を理解していただければと思い、当社に登録された外国人の方々、各国数百~数千名にアンケート調査を実施しました。民族も宗教も価値観も多種多様な外国人を理解するための一助となれば幸いです。
ネパール基本知識
首都:カトマンズ
言語:ネパール語
宗教:ヒンドゥー教80%、仏教9%
ネパール人に聞きました!!
日本人は私たちの文化や国民性を誤解していると感じることがある。
はいー76%
いいえー24%
『私たちはこんな人』ネパール人のリアルなコメント:
とても信心深い。宗教はもちろん、運命や家族、友人などすべて定められたものだと思っている。
家族が非常に多く、家族は共同で一緒に住む。
日本人よりも友情に熱い。ネパールでは、友人の名前は「Oy」と呼ぶだけ。
なにごとも本心を単刀直入に伝えるので、よく誤解を生む。
日本では18,19歳になった子供たちは家を出るが、ネパールでは子供たちは家を出ない。家族の絆が非常に強い。
日本人は規則に従うが、私たちはあまり規則を守る人種ではない。
ネパール人から見た日本人のココが素晴らしい!!
とてもあたたかく穏やかな人たちだと思う、優しいまじめで勤勉
忍耐強く、しっかりと決められたことを行動にうつす
ネパール人から見るといろいろ学べることが多い
必ず規則を守ろうとする姿がネパール人にはない
仕事に対する姿勢が素晴らしい
ネパール人から見た日本人のココが信じられない!!
日本人はあいまいな表現をする人が多い
外国人を差別する人が多い
何でもかんでも厳しい規則がある
宗教観がほぼまったく無い
家族が一緒に住まないこと
私たちはヒンドゥー教と仏教が混在していて、とても信心深い。
はいー80%
いいえー8%
毎朝水浴びをして、神様にはお供え物をあげる。
はい、毎朝お供えをするー52%
いいえー48%
日本人(日本人の雇用主)に歩み寄ってほしいと感じることは?
私たちが日本の文化に適応するので、特に調整してほしいことはない。
私たちの意見をもう少し聞いてほしい。私たちが正しいアドバイスをすることもある。
外国人の私たちにも日本人の同僚と同じように接してほしい。
全員がお金持ちではないことを理解してほしい。
MTICアンケート調査より
(2020年2月実施)
ネパール人は非常に信心深い人が多く、当社のアンケートにも毎朝神様にお供えものをする人が多くいました。それゆえ、宗教についてもっと理解して欲しいという雇用主に対するコメントも多くみられました。日本で仕事をさせてもらっているので、私たちが日本のやり方に合わせなければならない、と謙虚なコメントもありました。ネパール人が私たちの働く文化に適応するように、私たち日本人も彼らが最も大切にする「宗教」と「家族」について、彼らの価値観を理解するよう努力しなければなりません。